なぜ人民銀が金利引き上げに踏み切ったのか?

なぜ人民銀が金利引き上げに踏み切ったのか?。

タグ: 中国金利引き上げ

発信時間: 2011-07-07 19:08:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国人民銀行(中央銀行)は6日、今年3回目の金利引き上げを行うことを発表した。7月7日から金融機関の人民元建ての預金と貸し出しの基準金利(期間1年)をそれぞれ0.25%引き上げ、引き上げ後の基準金利は預金が3.5%、貸し出しが6.56%になるという。

現在のところ、6月、7月の物価情勢は基本的にはっきりしている。最近、ブタ肉価格が季節的要因に反して値上がりし、物価上昇を推進する主なパワーとなっている。南部地域で日照りや洪水が発生し、野菜の生産量が減少したことにより、野菜価格の低下傾向にストップがかかっている。また残存効果が6月の消費者物価指数(CPI)に与えた影響は3.8ポイントで通年で最も大きく、これにより6月のCPI上昇率は過去最高を更新する見込みだ。

中国銀行業協会のチーフエコノミストの巴曙松氏によると、6月のCPI上昇率は6.2%に達する見込み。7月は国際市場における大口商品価格の低下が一部の価格上昇圧力のリスクを引き下げるとみられるが、ブタ肉価格の上昇傾向が続いており、CPI上昇率はやはり6%前後に達することが予想されるという。

ある専門家によると、国内総生産(GDP)成長率は2010年第1四半期(1-3月)は11.9%、第2四半期(4-6月)は10.3%、第3四半期(7-9月)は9.6%、第4四半期(10-12月)は9.8%、2011年第1四半期は9.7%となり、緩やかな低下傾向を示している。こうした状況の中で、物価情勢をはっきりと見極めた後に金利引き上げを選択するのは、人民銀が経済の安定的で急速な発展の維持、経済構造の調整、インフラ観測の管理の関係を処理する上で、何度もバランスを考え、価格型のツールを慎重に使用しようとする態度を反映したものだ。7月初めのCPIデータ発表に先立って金利引き上げを発表したことは、6月、7月のインフレ圧力がなお高水準にあることを説明してもいる。

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