最近、中国で、国の環境保護関連基準にクリアできず、生産を停止して施設の改造を行っているレアアース企業が増えている。
過度な開発により、中国のレアアース資源埋蔵量が急速に減少していると同時に、レアアース生産過程における環境汚染問題も目立つようになっている。アンモニア態窒素を例に挙げれば、レアアース業界の毎年の廃水排出量が2000万トン以上であるが、そのアンモニア態窒素の含有量は300~5000mg/Lに達し、国の排出基準の10数倍から百倍となっている。
レアアース業の健全な発展を図るため、環境保護部は今年1月末、レアアース生産企業の汚染物質排出抑制で厳格な『基準』を公布した。同『基準』が今年10月1日から実施されることになっている。
10月1日以後、環境保護面で要求をクリアできない企業が処罰されることで、多くのレアアース精錬会社が関連設備の新規設置や既存設備の改造などで生産を停止している。中国五鉱集団傘下のレアアース精錬企業が数千万元を投資して環境保護関連設備の改造を行ったことが、その一例である。