北京の物価がニューヨークを上回った理由とは?

北京の物価がニューヨークを上回った理由とは?。

タグ: 北京 ニューヨーク 物価 

発信時間: 2011-07-14 17:05:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米コンサルティング会社のマーサーは先だって、2011年度の世界各都市の生活費に関する調査レポートを公開している。このレポートは世界214都市における衣食住、交通費、家庭用品、娯楽費など各費用を調査・比較したものである。ランキング中、北京市は第20位となっている。昨年の16位から4位ランクダウンしているとはいえ、中国大陸部においてはなおも最上位都市であり、しかも、ニューヨークの順位を上回る結果が出ている。

この度のレポートが公開された途端、ネット上で、中国と米国の物価についての議論が世界中で交わされるようになった。北京市の生活費は本当にニューヨークよりも高いのだろうか?中国の物価はすでに米国を上回っているのだろうか?

中国VS米国 物価対決、中国に軍配

「中国では、月収が5,000元、外食費はケンタッキーなら30元、レストランなら最低でも100元、リーバイスのジーンズは400元もするし、車はシャレードなどの安い車種でも3万元はします。アメリカでは、月収が5,000ドル、外食費はケンタッキーなら4ドル、レストランなら40ドル、リーバイスのジーンズは20ドル、車は3万ドルあればBMW車を買えます」この書き込みは最近ミニブログ上で流れているもので、米国在住経験者の多くが賛同している内容である。

米中間の最大の違いは住宅の購入費用である。米国の地方都市では40万ドルあれは200平米の家が買える。中間所得層であれば、7~8年の収入をつぎ込めばマイホームが持てるのである。だが北京では30歳から60歳まで働いた助教授がようやく100平米の家を買えるといった具合なのである。

こうした比較を見ると、中国の今の物価が米国を上回っているのは確かなようである。専門家の一般的な意見によると、購買力および1人当たりの所得から見た相対価格では、中国の物価が米国を上回っているのは確かである。また、絶対価格においても、同じ製品が中国の方が高いといった状況も生じている。

だが、中国の物価すべてが外国よりも高いという訳ではない。北京市のタクシー代、地下鉄運賃はいずれも安く設定されている。

あるネットユーザは「アメリカで売られている物が中国よりも安いと言われているが、少し視点が偏り過ぎていると思う」という意見だ。確かに衣食住に関しては米国では安くつくかもしれないが、それは支出の中でもほんの一部に過ぎない。支出の大きな部分を占める税金、保険、車の維持費、医療費、教育費など、サービスに関する支出は、米国では非常に高くつく。また、米国では、家自体は安いが、買った後、毎年6千~2万ドルの固定資産税を払い続けなければならない。これは中国では考えられない大きな負担なのである。

製造コスト以外の見えないコスト、その大きな負担を負わされる消費者たち

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