温家宝総理は、24日にイギリスの日刊紙「フィナンシャル・タイムズ」に掲載された文章で、「現在の中国の物価は、全体的にコントロール可能な状態にあり、今後、徐々に下がっていく」と強調した。
この5ヶ月間、中国のCPI・消費者物価指数は5%前後で推移してきた。中でも、5月は前の年より5.5%上昇し、34ヶ月ぶりに最高となった。
これを受け、温総理は、「中国は、物価の安定を維持していくことを、マクロ規制の中で最も重要だと位置づけ、一連の対策を取っている。現在、この対策は効果をあげている。物価上昇の勢いを年内に押さえることに、中国政府は自信がある」としている。
インフレを抑制するため、中国政府は去年から、金融引き締め、生産促進、供給確保などの措置を取っている。また、今年に入ってから、預金準備率を6回も引き上げた。
中国政府が今年の初めに設定した目標によると、年内の物価上昇率は約4%に抑えるということである。
「中国国際放送局 日本語版」より 2011年6月25日