山西省垣曲県小趙村の西亳清河北岸の台地で、東西300メートル、南北500メートル、面積約15万平方メートルの新石器時代の大型文化遺跡が発見された。垣曲県自然博物館が先ごろ明らかにした。
垣曲県自然博物館の呂東風館長によると、遺跡の地表に新石器時代の多くの土器片が露出しており、考古学関係者は泥質陶片、夾砂紅陶片、灰陶片を採集した。土器片には線紋、藍紋の紋様がみられ、その形状から小口尖底壺、彩色皿、彩色碗、甕、大口樽、鬲などのものであると判断される。また長さ15センチの石杵も採集された。崖になっている部分の文化層は地表から約5メートルで、多くの遺構が確認され、土器を焼いた窯の跡も発見された。これまでのところ仰韶文化の廟底溝2期、二里崗期の大型集落跡とみられる。
「垣曲県は、仰韶文化発祥の地といわれる河南省ベン(さんずい+黽)池県と黄河を隔てた対岸に位置し、古くから原始文化の発祥の地といわれている。今年、小浪底ダムの放水でダム湖の水位が下がり、多くの土器片が確認された」、呂館長はこう語った。
今回の発見は、垣曲盆地の古代文化遺跡研究の新たな資料となり、黄河流域の新石器時代の集落遺跡の分布と文化類型を研究するうえで重要な参考資料となる。
(新華網日本語=中国通信社)2011年7月16日