中国で最も重要な天然ガスパイプラインの一つ――「西気東輸」第3パイプラインに年内着工の可能性が高まった。同プロジェクトは新疆ウイグル自治区のホルコスを起点に、甘粛、寧夏等を経て、広東省韶関に至り、10の省・市を縦貫する。投資総額は1000億元突破の見込み。『国際財経時報』が伝えた。
現在、中国にはすでに「西気東輸」第1パイプラインと「西気東輸」第2パイプラインがある。第1パイプラインは新疆ウイグル自治区のタリム・ガス田を主要供給源とし、天然ガスの主要提供先は長江デルタとなっている。同パイプラインは新疆ウイグル自治区のタリムの南部を起点に、東側の上海白鶴鎮に到達し、全長は約4000キロ。その年間天然ガス輸送量はすでに設計輸送能力の170億立方メートルに達している。
第2パイプラインは中国で初めて国外(中央アジア)の天然ガスを供給源とする戦略的エネルギー供給ルートであり、全長は4978キロ。同パイプラインは2011年6月30日稼動開始したばかり。第2パイプラインの天然ガス輸送量は今年で170億立方メートルに達し、来年は300億立方メートルが目標とされている。
第3パイプラインの供給源も第2パイプラインと同じ中央アジアとなり、同じく新疆ウイグル自治区が起点となる予定だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月18日