マクロ経済研究部長:中国経済は3大リスクに直面

マクロ経済研究部長:中国経済は3大リスクに直面。 世界経済が直面している構造的なインフレは、既に経済学者の極度の懸念を引き起こしているが、国務院発展研究センターマクロ経済研究部の魏加寧副部長は国内経済について、目下中国経済はスタグフレーション、ハードランディング、バブルの3大リスクに直面していると指摘した…

タグ: マクロ  経済 リスク ハードランディング バブル

発信時間: 2011-07-17 13:29:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

世界経済が直面している構造的なインフレは、既に経済学者の極度の懸念を引き起こしているが、国務院発展研究センターマクロ経済研究部の魏加寧副部長は国内経済について、目下中国経済はスタグフレーション、ハードランディング、バブルの3大リスクに直面していると指摘した。11日付「北京商報」が伝えた。

リスク1:中国式スタグフレーション

魏氏は、先ごろ行われた「法興財富(財産)管理フォーラム」で、先のように述べたもの。魏氏はまた、当面の引き締め政策が穏やかすぎれば、中国式スタグフレーションを招き、しかも最初に直面するのは一種のスタグフレーションの瀬戸際で、インフレが高止まりすると指摘している。

1970年代、米国を先頭とする西側諸国にこのような状況がみられたことがある。原因の一つはマクロ経済においてケインズ経済学政策が絶え間なく採用され、加えて米国政府の管理・規制と政策がますます多くなり、多くの企業が一層厳格な抑制を受けたことだ。また、米国のスタグフレーション前のジョンソン時代に行われたことのある「偉大な社会建設」が、大量の福利主義的な措置を打ち出し、最後にはレイオフの労働者がさまざまな福利を受け、在職従業員の最低賃金を上回ることさえあった。魏氏は、無論中国のスタグフレーションが一気に米国の当時のレベルに達することはないが、最初に直面する可能性のあるのが上昇の瀬戸際で、成長率は次第に鈍化し、インフレは高止まりするとみている。

リスク2:ハードランディング

魏氏は、引き締めの度合いが強すぎれば、経済成長の速度が急速に落ち、資産価格のバブルをはじけさせ、資産価値が急激に下落すると述べ、「この点は国外の学者が最近比較的多く語っており、実際中国の学者でさえこうしたハードランディングの発生を心配している。中国の現在の状況では、コントロール(調節・統制)の度合いが非常に加減しにくく、やや穏やかめでは効果が出てこないが、少し急激にやれば、急転直下の状況が現れる」と自分の懸念を語った。

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