中国鋼鉄工業協会の張長富副会長は8月2日の記者会見で、「中国鉄鋼業は今年上半期、鉄鉱石価格が上昇したことで約160億1700万ドルを余計に支払った。人民元に換算すると1041億1000万ドルになる」と述べた。また、朱継民会長は先日、中国鉄鋼業が利益率の低い状態にあり、会員企業の上半期の販売利益率は3.14%にとどまったと明かしている。
鉄鉱石価格の上昇、続く流動性規制などの国内外の要因により、中国鉄鋼業に危機が募り、中には赤字に転落した企業もある。
下半期は更に状況悪化
「中国経済時報」は、一部の企業は資金難に直面しており、中国鉄鋼業は下半期に更なる窮地に追い込まれるとしている。鉄鋼生産量の増加速度は落ち、企業はより大きな資金圧力に直面し、生産コストが高い状態が続く見通しで、それと同時に、石炭や電力などの要素が鉄鋼生産に影響をもたらすと見られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月5日