市場要因だけでなく、円高も日本企業が海外移転を選択する重要な推進力となっている。日本円の対ドルレートは地震前の3月10日は1ドル=82円だったが、8月2日は1ドル=77円まで上昇し、わずか4カ月余りで約6.5%上昇した。生産力が4カ月余りでここまで上昇することは不可能であり、まして今の日本は巨大な自然災害や原子力発電所の事故に直面している。ある専門家は「日本企業は元もとグローバル化の道を歩んでいた。円高が続く状況を考えれば、海外移転の流れは止められない」と話す。
地震の後、日本企業が中国に大量に移転したことは、日本の電力不足や円レートの急上昇と大きな関係がある。
*筆者は「中国経済週刊」の陳言・特約ライター
「人民網日本語版」2011年8月10日