中国石油天然気集団公司(CNPC)は8月19日、2010年から現在まで続いている中東と北アフリカの政治不安により、傘下企業である長城ボーリング工事会社のリビアとニジェールなどにある6つの海外プロジェクトの契約中止を余儀なくされた。この6つのプロジェクトの中止はCNPCの年収12億元の減少につながるという。
ここ数年、CNPCを含む中国石油大手三社の海外市場開拓と海外買収に関する動きが活発化していたが、営利状況は芳しくなかった。
今年5月、中国海洋石油総公司がインドネシア国営石油会社のプレッシャーを受け、最終的にアンゴラのプロジェクト競争入札への参加を見送った。CNPCも今年6月、提携先の抑圧措置などによりカナダエネルギー会社とのカナダ西部のシールガス共同開発に関する計画を白紙撤回した。
中国投資有限責任公司顧問でエネルギー業界研究員の周修傑氏は『証券日報』の取材に、海外投資の経験不足や意思決定上のミスで、三大石油会社は海外投資プロジェクトで失敗が続き、損失が膨らんでいると指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月22日