中国経済網はブルームバーグの記事を引用し、「直近の業績報告によると、アップルの今年第2四半期の大中華区(大陸部、香港、アモイ、台湾を含む)の売上高が、初めてレノボを上回った」と報じた。多くの外資企業が中国業務を拡大する背景下、レノボ(聯想)の中国最大手のIT企業としての地位が揺らぎつつある。
アップルの今年第2四半期の大中華区の総売上高は38億ドルに達し、昨年同期の6倍となった。この売上高には、iPhone,iPad、パソコンが含まれる。レノボの今年第2四半期の大中華区の総売上高は28億ドルにとどまった。この数値は昨年同期比で23.4%の成長を意味するが、アップルの急成長には遠く及ばなかった。レノボの売上高は、7四半期連続で増加していた。
先月にブルームバーグの取材を受けたアナリスト数十名は、レノボの第2四半期の売上高がアップルに追い越されると予想していた。レノボが先週木曜日に第2四半期の業績報告を発表すると、この予想が的中していたことが証明された。
アップルの中国市場における急成長は、経済ニュースのトップを飾ることが多い。ある調査によると、アプリケーションの配信サービス「App store」にとって、中国は今年上半期に米国に次ぐ第2の市場となった。今年5月、iPad2の中国の発売初日、北京の専売店では4時間以内に売り切れとなった。
しかしアップルはまた、中国市場でさまざまな問題に直面している。アップル製品の好評により、同製品のコピー製品が出現している。これにより、アップルの中国市場開拓にマイナス影響がもたらされる可能性がある。
「人民網日本語版」2011年8月22日