先般、中国人民銀行(中央銀行)が預金準備金徴収範囲を拡大するとの通達を出した。これを受け、中国の8月の新規貸付規模がさらに減少するとの観測が強まっている。
7月の新規貸付が前年同期比7.55%減、前月比22.29%減の4926億元となり、今年の最低を記録した。市場では、政府による金融引き締め政策の効果が現れていると見られている。
多くの専門家は、当面政府が金融引き締め政策を緩和する可能性が小さいことを理由に、8月の新規貸付規模が7月と比べてさらに減少すると予測している。先般、中国人民銀行が預金準備金徴収範囲を拡大するという通達を出したこともこれを裏付けている。
中金公司の予測レポートでは、8月の新規貸付額は約4900億元で、広義マネーサプライ(M2)は前年同期比で13.6%増と、7月の14.7%に比べて大きく減少するとなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月31日