需給関係の停滞やグローバル経済の冷え込みを背景として、消費者や投資家の間では価値ある収蔵品であり、アクセサリーとして身につけることもできるジュエリー製品の人気が高まっている。実際、今年は金価格が高騰を続けているだけでなく、ダイヤモンド価格も上昇の一途をたどっている。ある業界関係者によると、今年に入ってからダイヤ価格は30%以上値上がりしており、今後もさらに値上がりする見込みだという。「国際金融報」が伝えた。
婚約期間中で結婚の準備を進めている上海の王さんは、「今年初めなら2万から3万元で1カラットのダイヤの指輪が買えたけれど、今は一番安いものでも1カラットの指輪は4万元近くする。1カラットクラスのダイヤが値上がりしているだけではなく、0.8カラットや0.5カラットのダイヤも値上がりしており、結婚指輪を買うなら急がなければ」と話す。
発表された資料によると、昨年12月末から今年6月下旬までの間に、国内で消費量が最も多い1カラット、0.5カラット、0.7カラットの3種類のダイヤの価格上昇幅が、0.5カラットは49%、0.7カラットは約37%、1カラットは約34%に達した。3カラット以上のダイヤと数が少ないカラーダイヤモンドの価格は上半期に150%以上も上昇した。だがダイヤ価格が上昇しているのは中国国内だけではない。
今年上半期に「世界のダイヤモンドセンター」の異名を取るベルギーのアントワープでは、ダイヤの平均取引価格がほぼ倍になり、1カラットあたりの取引価格は昨年同期の1728ドルから今年は同3052ドルに上昇した。
注目されるのは、ダイヤ価格上昇を後押ししているのは、主に中国とインドの両市場における強烈なダイヤニーズだということだ。世界最大のダイヤモンド企業・デビアス社の2011年上半期のダイヤモンド原石の販売価格は前年同期比33%上昇し、これは主に中国・インド市場のニーズが力強い伸びを示したことの影響によるものだという。
「人民網日本語版」2011年8月30日