2011年5月11日、ソニーはこの会社の東北被災地にある12カ所の部品工場がすべて生産を回復したと発表した。ホンダも、7月、国内の部品不足問題は全面的に解消されたと発表した。5月、日本の自動車製造業はずでに80%まで生産を回復している。日本自動車工業会によれば、5月の自動車製造は3月、4月と比べ、下降幅が明らかに縮小したと明かしている。部品供給が改善されたことを受け、6月の生産は90%まで回復した。日本の製造業の15%を占める自動車製造分野の正常化は、今後、日本経済の復興に多大な影響を与えるだろう。
他にも、3月、4月の大震災で日本鉱工業が大きな被害を受けたといっても、2010年財政年度全体の年度指標からすると、鉱工業の生産指数は8.9%で、1988年以来の最高値となっている。経済成長指数も同様で、2010年財政年度は2.3%のプラス成長で、ここ20年来で比較的良好な伸びを見せている。また、最近の日本企業の収益の回復も加速しており、多くの企業は震災後生産調整などによってある程度損失を吸収している。ホンダは2010年度(2011年3月決算期)で純利益が5340億円に及んでいるが、これは前年度同期比2倍の成長だ。同じくトヨタも純利益4682億円、前年度同期比で3.1倍の増加を見せている。