あるメディアがこのほど、「シャープが中国エアコン市場から撤退する」との報道を行ったが、シャープは15日、この噂を否定した。毎日経済新聞が伝えた。
しかし、統計によると、シャープの中国におけるエアコン市場シェアは1%にも満たない。アナリストは、「中国の家電産業台頭に伴い、シャープのエアコンはメリットを失った。シャープが撤退を否定したからといって、本当に撤退しないとは限らない」との見方を示す。
日本の家電企業の中国における市場シェアが減少するに従い、「メイド・イン・ジャパン」の輝きもますます失われつつある。
上海市質量技術監督局はこのほど、インバータエアコンに対する品質サンプル調査を行ったが、シャープは生産停止を理由に調査対象とならなかった。
シャープの中国法人・夏普商貿(中国)有限公司の広報担当者はこれについて、「工場の生産停止は季節的なもので、シャープが中国のエアコン市場から撤退する計画はない」とし、11月にはハイエンド、ミドルエンド、ローエンドのエアコン多機種を打ち出す計画だと明かにした。シャープのエアコンは現在、上海及び周辺地区のみの販売となっている。
家電業界のオブザーバーである劉歩塵氏は、「シャープが中国からの撤退を認めれば、代理店から返品を受けたり、アフターサービスなどの面でも問題が生じるだろう。シャープが撤退を否定したからといって、本当に撤退しないとは限らない。シャープは代理店への供給を徐々に減らすというやり方で少しずつ市場から撤退すると見られる」との見方を示す。
「人民網日本語版」2011年9月16日