夏季ダボス会議で見た「中国の自信」

夏季ダボス会議で見た「中国の自信」。 世界経済フォーラム(WEF)の2011年ニュー・チャンピオン年次総会(夏季ダボス会議)が14日、中国の大連で開幕した。世界経済が苦難に陥る中、「金に困らない」中国は世界に希望を伝えた。中国は自信を見せると同時に、欧州に中国の市場経済国地位の早期承認を求めるなど中国の主張をも提起した…

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発信時間: 2011-09-16 12:24:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

世界経済フォーラム(WEF)の2011年ニュー・チャンピオン年次総会(夏季ダボス会議)が14日、中国の大連で開幕した。世界経済が苦難に陥る中、「金に困らない」中国は世界に希望を伝えた。ユーロ債を買うべきか、中国は欧州を救えるかがフォーラムの最大の焦点となっている。中国は自信を見せると同時に、欧州に中国の市場経済国地位の早期承認を求めるなど中国の主張を提起した。

フォーラム初日、中国は楽観的なメッセージを発した。ロイター通信は14日、中国の政策決定者が経済成長の減速を冷静に受け止め、内需に立脚することは大国の経済を持続的に成長させるカギだと強調したと伝えた。経済成長の減速は中国の政策決定者にとって懸念材料ではないようだと報道されている。フォーラムの開幕日、アジア開発銀行(ADB)は中国を含むアジア数カ国の経済成長率の予想を引き下げた。ADBは、中国の今年の成長見通しを4月に予想した9.6%から9.3%に、来年の成長見通しを4月の9.2%から9.1%に下方修正した。

また、中国もフォーラムで自身の考えを示した。ロイター通信の報道によると、欧米などの国は、長期にわたって中国を非市場経済国と見なし、中国に対して差別的なアンチダンピング措置を実施してきた。中国の温家宝総理はフォーラムで、欧州連合(EU)や欧州の一部主要国の指導者に、中国の市場経済国地位を早期承認するなど戦略的な視点で中欧関係を扱うことを望むとした。「WTO(世界貿易機関)の規則では、中国は2016年で自動的に市場経済国の地位を与えられることになっているが、中国の市場経済国地位の早期承認は一種の「誠意」であると温家宝総理が述べた。

中国のマクロ経済情勢について、中国人民銀行通貨政策委員会委員の李稲葵氏は、中国のインフレは今年下半期から来年上半期にかけて緩和し、経済のソフトランディングの構図が形成されつつあるとの見解を示した。

「環球時報」は会場で、「中国の自信」について日本やインドの実業家、政界関係者に取材した。野村ホールディング株式会社コーポレート・シティズンシップ推進室長の松古樹美氏は、「悲観ムードが世界に漂っており、米国債とユーロ債の危機、日本国債の格下げが議論されている中、中国の指導者は夏季ダボス会議開幕式のスピーチで自信を示した。これは震災後の復興を進める日本の経済に必要なことだ」と語った。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月16日

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