米格付け会社のスタンダード&プアーズは19日、イタリアの国債格付けを1ランク引き下げた。経済が低迷し、政局が不安定的であるということで、同国のユーロ圏の債務危機への対応が難しくなっていることが理由とされている。
イタリア国債の格下げで、欧州の債務危機は深刻化する一方だ。スタンダード&プアーズがこれまでにフランスの2大銀行の格付けを引き下げており、フィッチ・レーティングスも欧州の銀行の格下げを実施すると警告している。
伝えられるところによると、欧州の銀行危機で中国銀行業にも影響が及んでいる。市場では、複数の中国の国有銀行が急遽一部欧州銀行との為替スワップ取引または人民元金利スワップ取引を停止している。