米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)が8月に米国債の格付けを引き下げて以来、国際格付け会社による格下げの嵐が止まる兆しは見せていない。
北京時間9月21日夜~22日早朝、スタンダード&プアーズとムーディーズ・インベスターズ・サービスの国際格付大手2社はイタリアの15の銀行と、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴの米大手銀行3行の長期格付けや見通しを引き下げた。
「大手銀行の経営が悪化しても、米政府が救済に乗り出す可能性がが小さくなっている」ことが米大手銀行3行格下げの理由とされている。
市場では、長期金利を押し下げることを目的に、米連邦準備制度理事会(FRB)が21日に4000億ドル規模のツイストオペを実施したことに失望感が広がっている中、今回の格下げの米国への影響は大きくなる可能性があると見られる。アナリストの間で、ツイストオペにより長期金利が低下しても、景気刺激効果は期待できないとの見方が一般的となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月23日