中国国家統計局が14日に発表したデータによると、9月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同期比で6.1%上昇し、上昇率は2カ月連続で小幅縮小となった。
業界関係者は、CPIの転換点は現れているが、物価は今後しばらく高水準で移行すると予想。マクロ政策は様子見の時期にあり、金融政策が緩和される時期はまだ訪れていないと見られる。
2カ月連続で急低下 強まる下降傾向
取材に応じた専門家らによると、このほど発表されたデータには物価動向の転換点が現れているものの、食品類の価格上昇によるCPIのけん引力は弱まると予想される。
中国社会科学院経済研究所の研究員、博士課程の教授、清華大学中国・世界経済研究センターの研究員の袁鋼明氏は取材に対し、「向こう数カ月の豚肉、野菜、油などの食品価格の上昇率は小さく、食品類の価格上昇によるCPIのけん引力は弱まるだろう」との見解を示した。
国務院発展研究センター・マクロ経済研究部の張立群研究員もまた、動向を見ると、7月に6.5%の高水準をつけた後の数カ月、大幅低下となるのがわかると話した。