食品価格の上昇傾向が弱まる インフレ圧力は緩和
一方、大口商品価格は大幅に低下し、石油製品価格も予想通り低下しているが、輸入型インフレ圧力についてはまだ油断できないとの見方もある。
税関総署の魯培軍副所長は先ごろ、「1~9月の中国の貿易伸び率は大幅に低下し、輸入価格の上昇幅は輸出価格を大幅に上回った。輸入型インフレ圧力は比較的大きく、貿易環境は悪化している」と述べた。
復旦大学経済学院の孫立堅副院長によると、農産品、不動産、国外の大口商品の価格はインフレとその予想に影響し、流動性の氾濫の圧力も軽視できないと指摘する。中米間の貿易黒字の拡大、外貨準備増加に伴う自国通貨の放出と民間資本の流出は中国人民銀行を悩ませているという。