マーサーチャイナの張磊氏は次のように述べた。「調査によると、企業を選ぶ際に伝統的な福利厚生以外の要素を重視する人が増えてきている。スケジュールの柔軟性、企業の将来性、仕事場の環境、評価制度などだ。そのため、企業は人材を確保するために、伝統的な報酬体系、福利体系を見直さなければならなくなっている。その中で、現在比較的有効と考えられているのが、『トータルリワード』体系である。」
トータルリワード(Total Reward)とは、金銭報酬と非金銭報酬を組合せた総合的な報酬体系である。1990年以前の企業では給料と福利厚生という伝統的な報酬体系を採用する企業が多かったが、現在は「トータルリワード」を導入する企業が増加してきているという。調査によると、トータルリワードを導入する目的としては、「恒久人材の獲得」、「有能社員の引き留め」、「企業競争力の強化」「愛社精神の向上」が上位に上がっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月17日