欧米経済が低迷し、消費市場が影響を受けるのではないかと懸念されている。しかし、日本やタイなどで天災が相次ぐ一方で、中国経済は安定した成長を維持し、また、香港ドルが安くなっていることもあり、外国や中国本土から香港へ買い物に訪れる人が増加。さらに、香港のマルチビザが深セン住民に発行され、香港と中国本土を往復する人が増え、香港に大量の外貨が流入、買い物天国香港の地位をさらに強くした。香港には国際的なブランド店が多く、すべてが本物で、ぜいたく品への課税もない。さらに、現在レートも低いことから、中国本土からたくさんの客が押し寄せ、ブランド品を買い込んでいる。
香港観光発展局がまとめたデータによると、今年1-9月の観光客数はのべ3042万人で前年より16.2%増加。そのうち、中国本土の観光客は23.6%増の2038万3000人、観光客の67%を占めた。中国本土の観光客は香港の観光、小売業にとって重要な地位を占めている。
年間小売販売額は約4000億元
香港政府統計処が発表したデータによると、今年1-9月の小売業総販売額は25.4%上昇、年間販売額は4000億元近くになると見積もっている。
販売量のランキングをみると、2位は電器・映像・オーディオが246億400万元、3位は装飾品類で652億2700万元だった。
実際に中国本土からの客の買い物は贅沢で、尖沙咀(チムサーチョイ)のショッピングモール「1881」によると、国慶節期間中、北京の客が1500万香港ドル、450万香港ドルの限定版宝飾品を買っていったという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月28日