中国人民銀行(中央銀行)は11月30日夜、12月5日より、預金業務を取り扱う金融機関の人民元預金準備率を0.5ポイント引き下げると発表した。中国人民銀行による預金準備率の引き下げは2008年12月以来3年ぶり。2010年1月以降、中国人民銀行は流動性の回収やインフレ抑制を目的に12回の預金準備率引き上げを実施した。
今回の預金準備率引き下げで、中国大手商業銀行の預金準備率は21%、中小商業銀行預金準備率は17.5となる。
欧州債務危機が深刻化する中、中国はインフレ圧力の後退を踏まえ、金融政策の緩和を通じて経済の安定的な発展を維持する狙いであると見られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月1日