こうした背景の下、「安定的な成長の維持」の声が高まっている。HSBC中国の屈宏斌チーフエコノミストは、中国の製造業の環境悪化、予測を上回るインフレ率の鈍化からみて、成長維持がインフレ抑制に代わる政策の基調となるだろう。
「安定的成長の維持」の政策措置はすでに始まっている。PMIが発表される前の晩、中央銀行は意外にも預金準備率を引き下げた。これは中央銀行の微調整だが、市場は今後政策の微調整がさらに行われると予測する。
中国国際金融有限公司(CICC)の彭文生チーフエコノミストは、短期的にはマクロ政策の微調整に力が入れられ、中央銀行は流動性のコントロールを緩和するだろうとの見方を示す。屈氏によると、今後6カ月で預金準備率は3~4回引き下げられ、減税と保障性住宅への財政投入がさらに拡大する可能性があるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月2日