EUは中国最大の輸出市場である。欧州債務危機の深刻化が中国の輸出に大きな打撃となっている。
WINDコンサルタントがまとめたデータによると、今年上半期、中国A株市場上場企業の中で、主要業務が欧米地域と関連しているのは67社、うち57社が欧州、10社が欧米両地域と関連している。
調べによると、この67社の上場企業のうち、20社の主要業務がマイナス成長となっている。うち、振華重工、実益達、東富竜、吉鑫科技、群星玩具の主要業務は前年同期比でそれぞれ振華重工76.21%、実益達67.01%、東富竜62.01%、吉鑫科技46.69%、群星玩具41.79%減少し、その欧州地区関連業務の売上高が全体に占める割合はそれぞれ振華重工5.53%、実益達1.89%、東富竜1.75%、吉鑫科技10.58%、群星玩具9.96%だった。
中投顧問の馬遥マクロ経済研究員は、「中国の対欧州輸出の製品構造から、一部上場企業は欧州市場に依存していることが分かる。特にコート紙、アパレル、靴、玩具関連企業は、国内市場がすでに飽和しているため、国内への転売も非常に難しくなっている。したがって、欧州債務危機がさらに拡大した場合、これら企業の業績に悪影響が出るのは明らかだ」と指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月2日