日本のホンダ技研工業株式会社(ホンダ)の伊東孝紳社長は1日に行われた東京モーターショーの記者会見の席で、ホンダは今後、中国市場でゼロ成長を迎える見込みであり、今後3年間はこのほど研究開発した新世代エンジンを世界に先駆けて中国で販売する自動車に搭載する予定であることを明らかにした。量産タイプ車は2年でモデルチェンジし、4年でバージョンアップするというホンダのルールを踏まえると、今後3年間で、すなわち2015年までに、ホンダは中国で生産するすべての車種はモデルチェンジやバージョンアップの時期を迎えることになる。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
ホンダの上層部は記者会見で、ホンダ自身の反応が鈍かったため、中国自動車市場の爆発的な発展についていくことができず、現在反省を行っているところだという。
ホンダの倉石誠司中国本部長(ホンダ取締役執行役員)によると、ホンダの中国戦略は中国に研究開発センターを設立して、ホンダ車の部品の供給と調達を現地化するほか、最新の研究成果である新世代高性能エンジンを中国市場に導入し、一連のエンジンを今後3年以内にすべて中国に導入して生産を開始するというものだ。ホンダがこれから開発する車種にはすべて中国的要素が加わり、中国の消費者のニーズに応えるものとなる。現在市場で販売されている中国生産のホンダ車は、2015年までにすべてモデルチェンジやバージョンアップが行われる予定という。
今年のホンダは世界市場で思うような成果を上げられなかった。ホンダの日本本社が提供したデータによると、今年1-9月の日本市場での販売台数は37万台で前年同期比30%減少し、米国市場では同5%減少の86万台だった。今年1-10月の中国市場での販売台数は48万台、中国市場での年間販売目標台数は前年並みの65万台だ。
「人民網日本語版」2011年12月3日