現在、マクロ経済の三大需要が低下し続けている。輸出は、2007年をピークに低下、サブプライムローン危機のあと、急速に減速した。今年1-10月の輸出額の成長率は22%、為替レートとインフレ要因を除くと、中国の輸出額はわずか6%しか伸びておらず、国内総生産(GDP)の成長率を大幅に下回った。一方、為替レートとインフレ要因を除いた昨年の輸出成長率は23%だった。
輸出だけでなく、投資も大幅に縮小している。今年1-10月における建設事業計画の投資総額は19.8%増、しかし、6.8ポイントの物価上昇要因をのぞくと、実質投資成長率は12%である。昨年の実質成長率は22%だった。今年と昨年を比べると、投資需要は10ポイント低下している。
相対的に好調をキープしているのは消費需要である。サブプライムローン危機後の数年間で、消費需要は急増した。しかし、昨年10月ごろから、政府はインフレをマクロ調整の主要ターゲットに定め、金融の引き締めによりインフレを抑制しようとした。現在、消費者物価指数(CPI)は5.5%以下に低下。また、農家の収入にも変化が生じようとしている。農産物価格が暴落すれば、農家の収入を保証できなくなっているばかりか、消費需要の成長も保証できなくなる。