中国自動車工業協会の予想によると、2011年通年の中国の自動車輸出台数は80万台を超え、過去最高を記録する見通しだ。中華工商時報が報じた。
中国商務部機電科技産業司の支陸遜副司長は、「自動車は世界貿易で最大の貨物貿易であり、世界貨物貿易総額の約10%を占める。自動車大国のドイツ、日本、韓国の、すべての生産台数に占める輸出台数の比率は、それぞれ75%、65%、50%に達している。ブラジルでさえ20%以上に達している。一方で中国の昨年の自動車輸出台数は58万台のみで、すべての生産台数の約3%にとどまった。今年の輸出台数が80万台に達したとしても、約4%のみとなる計算だ」と分析した。
中国自動車産業は、世界的競争で劣勢に立たされている。中国自動車産業はスタートが遅れ、企業の規模が小さく、輸出製品のレベルおよびブランド影響力が低く、主に発展途上国向けに輸出されている。また欧米や日韓と比較して、中国自動車メーカーの研究開発に対する資金投入が少なく、技術の自主開発能力が不足しており、国産キー部品のほとんどに中国の知的財産権がない。輸出先からの情報によると、中国製自動車の修理率が極めて高く、特にエンジンに欠陥が存在するという。
支副司長は、「中国の自動車輸出企業は約500社に達し、1社当たりの輸出台数は1000台未満だ。昨年の自動車製品輸出高320億ドル(約2兆4640億円)は、2万社の企業によって輸出されたもので、58万台の自動車が世界の210の市場に輸出された。ここからも、分散の程度が深刻であることが分かる」と指摘した。
「人民網日本語版」2011年12月3日