世界大型航空機産業が、ボーイング社とエアバス社によって支配されている。一方で中国の上海は将来的に、シアトルやトゥールーズに匹敵する、世界航空産業都市となる可能性がある。中国新聞社が報じた。
上海浦東国際空港の南側、中国商用航空機組立製造センターが建設中だ。4000ムーの同拠点では、一部の工場が完成している。2013年の1期工事竣工後、中国が研究・製造する大型航空機が同拠点で組み立てられ、2014年に初フライトを行う見通しだ。
上海浦東経済情報化委員会の康晴華副主任は、「浦東はシアトルやトゥールーズと肩を並べる航空産業都市となり、同産業により都市の発展をけん引する。組立製造センターの他に、中国商用航空機本部、研究開発センターが浦東に設立される」と語った。
『浦東新区民用航空産業発展計画』によると、15-20年のうちに、浦東は生産高1500億元(約1兆8000億円)以上、財政面の貢献が100億元(約1200億円)以上の民間航空産業群を形成し、アジア最大・世界トップ3の民間航空産業拠点の一つとなる。
業界関係者によると、国産の大型旅客機C919の登場により、ABC(Aはエアバス社、Bはボーイング社、Cは中国商飛)を中心とする大型航空機市場構造が形成される。また中国の他に、ロシアや日本も猛追しており、国際航空機市場の競争に乗り出す構えだ。
「人民網日本語版」2011年12月3日