白書は次のように指摘している。世界の貿易強国と比べ、中国は輸出産業がグローバル産業チェーンのローエンドに位置し、資源、エネルギーなど要素投入と環境コストが比較的高く、企業の国際競争力、一部業種のリスク抑制能力が相対的弱い。貿易大国から強国への転換は比較的長いプロセスになるとみられ、苦しい努力が必要である。
白書は次のように強調している。WTO加盟後、中国の対外貿易体制は徐々に国際貿易ルールに合致したものになり、統一、開放の、多国間貿易規則にかなった対外貿易制度を確立した。昨年までにWTO加盟の際のすべての約束を果たした。約束を真剣に果たす中国の実際行動はWTOの大多数のメンバーから評価を受けている。
白書は次のように述べている。対外貿易の発展は中国経済の近代化と総合国力の向上を促すだけでなく、中国経済を世界経済の一部にし、経済のグローバル化を世界各国・地域の共同の繁栄にプラスの方向に進めている。2001年以降、中国のモノの輸入総額は5倍に拡大し、年平均20%増えた。中国の輸入急拡大が世界経済の成長の重要な推進力となり、貿易パートナーの輸出拡大のために巨大市場を築いた。