工業情報化部は7日、「十二・五(第12次5カ年計画、2011-2015)」期間中に、立ち遅れた生産能力を全面的に除去し、製鉄能力7224万トン、製鋼能力4000万トンを徹底的に淘汰すると発表した。また、同部は、淘汰すべき立ち遅れた工業生産設備の基準を今後引き上げないとした。
工業情報化部は7日、「『十一・五(第11次5カ年計画、2006-2010)』期間中に製鉄能力1億2272万トン、製鋼能力7224万トンを淘汰した。しかし、製鉄能力は7500万トン、製鋼能力は4000万トンが未だ淘汰できないでいる。『十二・五』期間中に、関連法規に従ってこれらを徹底的に淘汰したい」と発表した。
注目すべきは、工業情報化部が、これ以上淘汰すべき立ち遅れた工業生産設備の基準を引き上げず、今後企業のグレードアップで省エネ、省資源、クリーン生産基準への重視に傾斜すると発表したことであろう。これには、企業が生産能力の淘汰状況を隠ぺいするために行う生産能力の拡大や虚偽の報告などマイナスの効果を回避する狙いがある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月8日