商務部の崇泉国際貿易交渉副代表は7日、中国経済の発展は世界各国に実質的な利益をもたらしており、2000年から09年にかけて、中国の世界経済に対する貢献度は累計で20%を超え、米国を上回ったと述べた。
世界貿易機関(WTO)加盟十周年の記念活動を踏まえ、国務院新聞弁公室は7日に白書「中国の対外貿易」を初めて発表し、中国対外貿易の黄金の十年間を説明した。現在、中国は世界一の輸出国であり、世界2位の輸入国だが、対外貿易のチャンスを独自で享受していないという。
崇副代表によると、WTO加盟からの10年間、中国は毎年平均7500億ドルの商品を輸入し、これは貿易相手先で約1400万人の雇用を生み出したことに相当する。中国に投資する外資系企業の利益は累計2617億ドルに達し、年平均増加率は30%に上る。中国の対外投資企業が現地で雇用した従業員は80万人に迫り、現地での納税額は毎年100億ドルを超えるという。
また崇副代表によると、中国は世界経済の安定的成長の重要なパワーとなっている。世界銀行の試算によると、02年から10年にかけて、世界の国内総生産(GDP)全体に占める中国の比率が増加を続け、世界のGDPに対する中国の貢献度は09年に14.5%に達し、中国は世界2位の経済体になるとともに、世界経済に最も貢献した国となった。米金融グループのゴールドマン・サックスによると、00年から09年の中国の世界経済に対する貢献度は累計で20%を超え、米国を上回った。09年には輸入量が前年比2.8%増加し、主要経済体の中で輸入を伸ばした唯一の国となった。世界貿易が前年比12.9%減少するという状況の下でも、中国の輸入額は1兆ドルを維持し、グローバル経済の復興に大きく貢献した。
「人民網日本語版」2011年12月8日