昨日、人民元が対ドルで6日連続ストップ安となった。とびかう市場の噂の中には、人民元の切り下げが近いとの声もある。輸出業にとっては元安が有利に働くため、隠れた投資機会が生まれるとアナリストは分析する。
全体相場は様子見の状況
中原証券の戦略アナリストである張剛氏は、投資家は全体動向とマクロ経済に注目するようになったと言う。現在の市場には2つの懸念が生じている。一つはマクロ経済の成長がいつ頂点を迎えるのかということ、もう一つは欧州債務危機がいつ収まるのかということである。「12月か来年1月、あるいは来年の第1四半期にA株は底を打つだろう」。現状では、個人消費や休暇消費関連の安定株で短期的機会を探るしかないという。
輸出産業株が買い
日信証券研究所が発表した報告書によると、輸出による利益比重が高い企業では、人民元の引き下げになった場合、販売量の増加や米ドル決算によって高い収益を上げることができる。たとえばアパレル関連や海運、化学工業、家電業などだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月9日