商務部の陳徳銘部長はこのたびスイス・ジュネーブで開催された世界貿易機関(WTO)第8回閣僚級会議に出席した際、国内・海外メディアの取材に応える中で、中国市場は拡大を続けており、2020年には世界最大の市場になり、輸入も世界最多になることが予想される、との見方を示した。中国新聞網が伝えた。
陳部長は政府調達に関する協定(GPA)について次のように述べた。中国はGPA加盟に向けた話し合いを積極的に進めていく。今年12月初めに中国側は価格設定に関する第3次プランを予定通りに提出した。このプランは中央政府のみならず、地方政府も実体として包括するものであり、(前回プランに比べて)実質的な改善が加えられたものとなっている。だが加盟交渉のハードルが交渉参加者によって絶えず引き上げられており、その引き上げペースは中国の成長ペースを上回る。それでもなお中国側のGPA加盟の意思は変わらず、今後も引き続きGPAメンバーと建設的な話し合いを進めていく予定だ。
陳部長によると、中国と他の新興経済体との間では協力が競争を上回る。全体としてみれば、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)、アフリカ諸国、中南米諸国など多くの発展途上国との貿易関係は、基本的にバランスの取れたものになっているという。
また陳部長によると、来年も世界経済の成長パワーは不足気味で、中国の対外貿易情勢は厳しいが、来年に期待することは、輸出入がプラスになる、あるいは小幅の成長を達成することだという。
「人民網日本語版」2011年12月19日