向こう5年で1184カ所の汚水処理場を増設
中国政府の水の安全に対する重視に伴い、汚水処理市場はチャンスを迎えている。このほど公布された『国家環境保護“十二・五”計画』で、都市部の汚水処理レベルを引き上げることが提起された。また、向こう5年の発展目標が明確にされ、2015年までに全国に約16万キロメートルの汚水管網を増設し、1日当たりの汚水処理能力を4200万トン引き上げる方針が打ち出された。「十二・五(第12次5カ年計画)」期、全国に1184カ所以上の汚水処理場を増設し、1日当たりの処理能力を4570万トン引き上げるという。
国泰君安のアナリストは、「十二・五」期の都市部の生活汚水の処理率は上昇余地が限られ、処理場の建設の重点は郷と鎮に移ると分析する。
水道事業への投資は4360億元に
水道事業への投資は4360億元に
都市部の汚水処理レベルを引き上げるということは、巨額投資を行うということだ。環境保護部環境計画院の推計によると、「十二・五」期の水道事業への投資は4360億元に上る。中でも管網の増設に多額が投じられ、投資額は約3200億元に達し、建設と運営の市場規模は約1000億元となる見通し。
アナリストは、「十二・五」期に行われる大規模な都市部における処理場の建設、レベル引き上げ、改造により、汚水処理設備関連の上場企業は恩恵を受けると見ている。そのほか、水道料金改革の進展と汚水処理費徴収制度の整備に伴い、水道事業者の収益状況は改善されることが予想される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月22日