中国株式市場は2011年12月2日以降、11月の下落傾向を引きずり、さらに一段安となった。12月の22取引日で、上昇したのはわずか7取引日だった。
上海株式市場を見ると、上海総合指数が2400ポイントの大台を割り込んだあと、一気に2200ポイント付近まで急落。また、市場の流動性不足などの要因を受け、さらに2134ポイントまで下落し、市場心理は著しく冷え込んだ。2011年最後の取引日だった30日は、ファンドや機関投資家などの「年末買い」で上昇で引けたが、12月以来の悲観的なムードを払拭することはできなかった。12月の1カ月間で、上海総合指数は5.74%下落し、月間下げ幅は同年12カ月中で3位、出来高は3年ぶりの最低水準となった。
深セン株式市場の月間下げ幅は7.99%で、中小板(中小企業向け市場)と創業板(新興企業向け市場)の株価指数もそれぞれ12.67%、12.96%下落した。
年間で見ると、上海総合指数の下げ幅は21.68%、世界主要株価指数下落幅で2位となり、上海・深セン両株式市場であわせて時価総額にして6兆元が蒸発した計算となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月4日