昨年7月、中国南車股フェン有限会社が製造した高速列車が浙江省東部の温州市付近で別の列車と衝突し、40人の死者が出た。当局の調査報告によると、信号システムの故障などが事故原因で、列車そのものに問題があったわけではない。
欧州で中国製の列車を販売するイギリスのCSRE社のデヴィ・シプリー最高経営責任者(CEO)は、製品の安全性と品質を説得するため、イギリスの顧客を中国の列車工場見学に案内したことを明らかにした。「でたらめを信じるのでなく、現状を実際に見てもらいたい」とシプリーCEO。
2010年10月、香港の実業家・李嘉誠氏率いる長江基建集団有限会社は、鉄道事業「ハイスピード1」の入札から手を引いた。同事業は15億ポンドでロンドンと英仏海峡トンネルを結ぶ高速鉄道を建設する計画。長江基建は、「ハイスピード2」に入札する意向があるかについてまだ表明していない。
イギリスの鉄道会社は、ロンドン・北部都市間の鉄道運輸業務が政府によって許可されるのを昨年4月から待っている。
同社のイアン・ジョワットCEOは、「許可されれば、中国南車から2億ポンド相当の列車を購入し、その他の業者からも列車を買い付ける方向で検討する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月13日