中国国家統計局の馬建堂局長は1月17日、ジニ係数の未公表の理由について、「高所得者層の実際の所得に関する情報が得難く、中国都市部住民のジニ係数の公表を見送った」と述べた。
馬局長は、「長期間に渡り別々に実施してきた都市部住民と農村部住民の調査は、2013年より統一的に実施する。これにより中国は初めて全国住民の統一的なジニ係数を計算し、全国統一の住民所得水準を発表することになる。都市部・農村部住民の所得中間値を、今年と来年の2年間で計算し、早ければ2012年に公表を試みる」と表明した。
ジニ係数は所得分配の格差の程度を反映し、0-1の間の数値を示す。ジニ係数が大きいほど、所得格差が大きいことになる。世界では一般的に、0.4が所得格差の「警戒ライン」とされている。