中国商務部は18日、2011年の対中直接投資(FDI)は1160億1100万ドルで、2010年よりも9.72%増加したと発表した。一方、2011年12月の対中直接投資は122億4200万ドルで、前年同時期よりも12.73%減少、二か月連続のマイナスとなった。11月の対中直接投資は前年同期比9.76%減の87億5700万ドルで、28か月ぶりにマイナスとなっていた。
商務部の沈丹陽報道官は、18日の定例記者会見で、2011年に対中直接投資が増えた原因として、「年間を通してサービス業の対中直接投資額と伸び率が製造業を上回ったこと」、「アジアからの投資が大幅に増加したこと」、「中西部への投資の伸びが東部を上回ったこと」を挙げた。
一方、対中投資は2ヶ月連続のマイナスとなった。これに関して、多くの専門家は、国内外経済が低迷していることが主要因と指摘、対中投資は2012年も引き続き鈍化するとの見方を示した。ただ、今後中国経済が回復を見せれば、対中投資の鈍化にも改善がみられるとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月19日