世界2位の経済大国である中国に、一国に匹敵するほど富裕な省があっても不思議なことではない。裕福さ、1人あたりGDPなどを細かく見てみると、どの省も世界の国に匹敵することがわかる。
英エコノミスト誌インターネット版はこのほど、2010年の中国の各省・区・市のGDP(域内総生産)、1人あたりGDP、人口、輸出などの統計をもとに各省(台湾地区を除く)の経済力と世界のどの国に近いかを分析した。
1人あたりGDP(購買力平価による計算)については、北京は欧州のスロバキア、上海は石油大国のサウジアラビアと肩を並べる。中国一のGDPを誇る広東は中央アジアのカザフスタン、山東は南アフリカ共和国、浙江はアゼルバイジャン、福建はラテンアメリカのキューバ、西部の重要都市である重慶はモーリシャス共和国に匹敵。西部地域では、貴州は中国から近いインド、チベット自治区はアフリカのコンゴ共和国、甘粛はイラクと近かった。
中国各省が発表した2010年の1人あたりGDPと、エコノミスト誌による各省と世界の国を比べた結果を以下に並べた。