中国の温家宝総理は2日、ドイツのメルケル首相との共同記者会見で、欧州債務危機の克服に向けて国際通貨基金(IMF)を通じた資金拠出や欧州金融安定ファシリティー(EFSF)、欧州安定メカニズム(ESM)への関与拡大を検討していることを明らかにした。
温家宝総理は会見で、「欧州自身の努力がカギとなる」と強調した上で、債務国は強い決意をもって、国情にあった財政政策を実施しすべきと主張した。また、EUに対しては、緊急救済措置のほかに、財政、金融など各方面の改革を進め、国際社会に対して明確な解決方法を示すべきだとの見解を示した。