広東省を視察中の中国の温家宝総理は3日午後広州市で、ドイツのメルケル首相と共に、中国とドイツの企業経営者との懇談会を開き、「中国は今後も、積極的に対外開放を推し進め、公開、透明、効率、公平の市場環境作りに努めていく」との考えを示した。
温総理はその中で、「平等互恵な中国とドイツ両国の経済貿易関係は、世界経済が困難に直面している中、その優越性が際立ってきた。今後、双方は、さらに積極的かつ開放的な姿勢で互いの投資を拡大し、先端技術や省エネ、環境保護などの分野における協力と、中小企業間の協力を強化すべきだ」と述べた上で、「両国は二国間の経済貿易の協力制度を設立整備し、長期的な協力計画を策定すると共に、知的財産権の保護を強化し、二国間の経済貿易関係を新たなレベルに引き上げるべきだ」と表明した。
これに対して、メルケル首相は「両国はウィンウィン関係を保っている。ドイツは、さらに対中国投資を拡大したいし、中国企業のドイツへの投資も歓迎する」との考えを表明した。
両国の企業経営者も自らの協力の成果を紹介した上で、両国の経済貿易関係発展の促進に関する一連の提案をした。
「中国国際放送局 日本語部」 2012年2月4日