今年の春節(中国の旧正月)、海外旅行とショッピングの魅力により、多くの北京市民が出国した。北京市出入境辺防検査総駅のデータによると、春節期間中に海外旅行に出かけた北京市民は延べ18万1429人に達し、昨年同期比で大幅増となった。うち欧米を目的地とする観光客が多かった。旅行代理店によると、中国人観光客の旺盛な購買力による刺激を受け、アメリカ、イギリス、フランス等の国家は観光客のショッピングの利便性を高めるため、一連の措置(銀聯カードの使用範囲の拡大、中国語を話せる店員の増加等)を講じている。北京晨報が報じた。
◆中国人観光客の高い購買力
北京市民のケイさんはアメリカ旅行を終えたばかりだ。ケイさんは辰年の新春を、家族や友人と共にアメリカ西海岸で過ごすことを決めた。ケイさんの旅の目的はレジャーであったが、シャネルの化粧品やプラダのバッグを購入してしまった。「私が行ったのは、一般的な店舗です。そこで売られていた世界一流ブランド品は中国と比べ格安で、私のような節約家でも2万元(約24万円)ほど使ってしまいました」ケイさんはアメリカの空港の免税店で、多くの商品が売り切れていることに気づいた。華僑の店員によると、春節期間中に中国人観光客が空港の免税店で商品を買い占めるため、品切れが相次いでいるとのことだった。
これまでも北京市民は春節期間の海外旅行に熱心で、価格が平日より高めとなるが参加者が多い。春節期間、中国旅行社総社からは約400人が、中国青年旅行社からは約600人がアメリカ旅行に向けて出発した。北京市出入境辺防検査総駅のデータによると、1月22-28日の18時まで、同部門が行った出入国検査は延べ31万6302人に達した。うち入国者数は延べ13万4783人、出国者数は延べ18万1429人となり、昨年の春節期間から14%増加した。