HSBC銀行の世界経済研究部がまとめたレポートによると、中国は2050年に国内総生産(GDP)でアメリカを上回り、世界一の経済国になるという。3位はインド、4位は日本、5位はドイツが入った。
HSBC銀行は他のレポートでも、「中国は巨大なインフラ整備面の需要によって投資が急増し、投資がGDPの46%を占めようになっている」と指摘。また、投資の過剰が経済問題を招くという意見については、「悲観的すぎる。中国経済は投資過剰にはならない」との見方を示した。
現在、中国の投資のGDPに占める比率は、国内貯蓄のGDPに占める比率を下回っている。中国の国内貯蓄はまだ十分に利用されていない。ましてや、中国の都市化と工業化はまだ進展中であり、今後も鉄道や病院、工場などを建設する必要がある。
レポートによると、中国の鉄道は急速な発展を遂げたものの、鉄道網の総延長距離は1880年代のアメリカの鉄道網より短い。また、地下鉄を持たない500万人規模の都市は中国に80都市以上存在する。