そのほか、三一重工は、同じく湖南省に本拠を置く建設機械大手の中聯重科からも攻撃を受けている。中聯重科はこのほど、最も早く国家発展改革委員会から買収の許可を得たと発表。その言葉には、三一重工の「早い者勝ち」というやり方がルールに沿ったものでないことを指摘する意味が込められている。これについて三一重工の責任者は、「市場の規範と国際慣例に沿った買収」とだけコメントした。
世界で注目される買収案が順調に許可を得るかどうかはまだ疑問が残る。中国商務部国際貿易経済合作研究院の梅新育研究員は、「中国政府側に大きな障害はなく、不確定性はドイツ側にある。現地の労働者、労働組合および従業員との関係が適切に処理されないことで、最終的にドイツ政府の許可が下りない可能性もある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月16日