自動車産業の不景気により、自動車企業の上場意欲は阻止できなくなっている。中国証券監督管理委員会が週に一度更新するIPOデータによると、上海・深セン証券取引所で11社の自動車部品、流通、アフターサービス会社が上場を控えている。取材に応じた専門家は、これらの企業は自動車用電子機器業者や販売代理業者を除いて、多くが車のプラスチック部品やギア、ハブなどの部品を製造する会社で、技術的な難易度と競争力が高くなく、その成長性は疑わしいと話す。
自動車産業の専門家、田永秋氏は中国の自動車部品メーカーの相次ぐ上場について、国内の自動車部品産業が銀行の貸し渋りやインフォーマルな金融機関から融資を受けられない状況の中で、中小企業が融資難に陥っていることが要因の一つだと見ている。上場は中国の自動車部品会社が資金を調達できる数少ない手段だ。