3.中韓家電メーカーの台頭
全世界を席巻した1990年代、日本の家電製品は敵なしだった。しかし近年は中国や韓国などの家電メーカーが台頭し、徐々に日本のブランドを駆逐し始めている。特にサムスンの攻勢が激しく、データによると、2011年のサムスンの売上総額は既存記録を塗り替え、史上最高となった。
日本の家電メーカーが劣勢を強いられた原因の一つとして、高性能製品に力を入れすぎたことが挙げられる。モノづくりを究めようとする日本人の気質から、生産される家電製品はしばしば豊富な機能を持つことになる。当然、価格は高くなる。しかし、コストパフォーマンスの高い製品を求めている世界の消費者から見ればミスマッチだ。