中国の工業情報化部はこのほど「太陽エネルギー発電産業に関する第12次5カ年発展計画」(以下、「計画」)を正式に発表した。計画では、第12次5カ年計画期間中に、年収1000億元規模の太陽光発電企業を1社、500億元規模の企業を3~5社、10億元規模の太陽光発電専門設備企業を3~4社育成することを明記した。
十大分野が重点
「計画」は、多結晶シリコン、シリコンインゴット・シリコンチップ、結晶シリコン電池、薄膜電池、集光型太陽光電池、BIPVモジュール、太陽光発電専用設備などを5カ年計画の重点分野に据え、技術面などで大幅な進展を図るとした。
具体的には、「省エネかつ低コストの多結晶シリコン生産技術」、「高効率、低コストの鋳型技術」、「単結晶の鋳型技術」、「集光型化合物太陽電池の産業化生産技術」、「BIPVモジュール生産技術」などを重点的に発展させるという。
技術面では、「150~160マイクロメートル以下のチップカット技術」、「シリコンチップの品質およびシリコン材料の出来高の向上」、「シリコン材料のカットロス減少」、「集光型太陽光電池のガラス基板技術、集光型化合物太陽電池技術、集光型化合物太陽電池の測定・分析、コントロール技術」などの向上を目指す。