全国政治協商会議委員、中国商用飛機有限責任公司(以下「中国商飛公司」)副総経理、大型旅客機プロジェクトチーフエンジニアの呉光輝氏は4日、「中国産大型旅客機C919の研究は、計画通り着実に実施されている。年末に組み立てを完了し、2014年に初フライトを実現する見通しだ」と表明した。5日付新華網が報じた。
呉氏は、「中国商飛公司は昨年、C919の初歩設計業務を完了し、かつ国家級の審査を通過した。今年はより詳細な設計段階に入っている」と続けた。計画に基づくと、今年中に設計を完了し、年末に組み立てを完了することになる。C919の初めての部品が、昨年12月に成都市で生産された。今年は詳細な設計・製造・実験段階に入る。
C919に使用されるエンジンについて、呉氏は「第一段階では現在世界で最も先進的なLEAP-X1Cを使用する。同エンジンは、ボーイングやエアバスが使用する主要エンジンだ。同エンジンは燃費を13-15%削減し、汚染物質の排出を50%削減する。また騒音低減を実現する。直接使用コストは現役の同類旅客機の10%減となる。同エンジンは米ゼネラル・エレクトリックと仏サフランの共同開発により製造された」と語った。