伝統的な家電売り場でも、状況に大差はない。「確かに日本ブランドに注目する消費者もいる。特にシャープのフラットやソニーの液晶、パナソニックのプラズマは人気がある。しかしこれら以外のメーカーに関しては、ブランド力は平凡なものだ」と販売員の袁さんが言う。
販売歴の長い袁さんは、日本製テレビの最盛期を今でも覚えている。最初のブームは、ブラウン管テレビが人気だった改革開放が始まったばかりのころだ。ソニー、日立、東芝、松下など、多くの日本製品が中国市場を席巻していた。第二のブームは、2007年から2008年にかけて液晶テレビが急速に普及した時期である。シャープとソニーはコアとなる液晶技術を持っており、シェアを一気に高めた。「このころ、液晶テレビの価格は現在の3~4倍だった。日本の液晶テレビは32インチで1万元だったが、今では2500元で買える」。